英語・韓国語・中国語など外国語への翻訳と言えば、まず思い浮かぶのがスマホ用の翻訳アプリかもしれません。
メジャーな翻訳アプリ
- Google翻訳(とくに日本語ー英語の翻訳に強い)
- Naver Papago翻訳(とくに日本語ー韓国語の翻訳に強い
- Baidu翻訳(とくに日本語ー中国語の翻訳に強い)
- Microsoft翻訳
以上のような翻訳アプリは完全に無料で使えますが、翻訳機と”ほぼ”同じことができます。
▼例えばGoogle翻訳アプリにも双方向の音声翻訳機能があり、日本語で話した言葉を英語に翻訳し音声で相手に伝える(その逆も)ことが可能です。
それなら翻訳機を買う必要はないのでは?と思いがちですが、翻訳機には翻訳アプリにはない以下のようなメリットがあります。
翻訳機だけのメリット
- 翻訳精度が高い
- 翻訳までの手間がかからない
- スマホと同時に使える
- スマホ盗難の心配がない

翻訳精度が高い
翻訳機は、翻訳アプリと比較して翻訳精度(翻訳の正確さ・適切さ)が高いです。
翻訳アプリは、それぞれのインターネットサービスが提供する翻訳エンジンをそのまま利用して翻訳を行っています。
(Google翻訳アプリはグーグルの翻訳エンジン、Naver Papago翻訳はNaverの翻訳エンジン、Baidu翻訳はBaiduの翻訳エンジン…)
翻訳エンジンはWEB上に存在する大量の対訳データを学習して日々進歩しています。
でも、まだまだ発展途上なので、翻訳エンジンによって翻訳された翻訳結果を人間の翻訳者が翻訳したものと比較すると、翻訳精度はどうしても低くなります。
そのため翻訳アプリを使って外国人と話しても、うまく翻訳されずに相手にこちらの言いたいことが伝わらない…ということはよくあるものです。
ポケトークWなどクラウド型の翻訳機も翻訳エンジンを利用して翻訳していますが、翻訳アプリよりも翻訳精度(翻訳の正確さ)が高くなるよう、翻訳エンジンの利用の仕方に独自の工夫をしています。
▼各翻訳機の翻訳精度を高くする工夫
翻訳機 | こだわりポイント |
ポケトークW | 言語翻訳の組み合わせごとに一番性能のいい翻訳エンジンを選定し、定期的に見直しする |
ili(イリー) | 旅行に最適化された翻訳辞書を搭載(オフライン型) |
イージーコミュ | 翻訳の際4つの翻訳エンジンに同時にアクセスし、AIが最適な翻訳を選定する |
この工夫によって、翻訳機では翻訳アプリを使うより精度の高い翻訳ができるので、「話し方を工夫」することで自分の言いたいことをかなり正確に相手に伝えることができます。
一例として、ポケトークとGoogle翻訳の翻訳精度を比較してみたところ以下のような結果になりました。
※10の文章を翻訳し、1文5点満点で正確さや自然さを評価。
英語でも中国語でも、ポケトークの方が上回っています。
このように、翻訳機があれば翻訳アプリよりも正確で自然な翻訳をしてくれます。
翻訳までの手間がかからない
※画像はiliの例です
翻訳機はスイッチをONして翻訳ボタンを押すだけで翻訳ができるので、必要な場面でサッと使うことができます。
翻訳アプリを使って翻訳する場合は、スマホをスリープ状態から立ち上げて、翻訳アプリを開き、翻訳ボタンをタップして話す…という手間が発生します。
わずかな時間に思えるかもしれませんが、実際にやってみると、言葉の通じない外国人を目の前にして相手を待たせる時間はかなりのストレスになります。
そのため、海外旅行の際に翻訳アプリを使いたいと思ってもなかなか使ってみる勇気が出ないものですが、翻訳機を使えばそんな心配は不要です。
スマホと同時に使える
翻訳アプリを使って翻訳をするときは、スマホは翻訳のためだけにしか使えません。
例えばスマホで地図アプリを開いて地図を見ながら外国人に何か話したり質問したいと思っても、一度地図アプリを閉じなければ翻訳をすることができず、いちいちアプリを切り替える手間がスムーズな会話の妨げになってしまいます。
仲のいい友人と話す場合は相手に待ってもらえばいいですが、海外旅行先などで会話する相手はほとんどが知らない相手なのでそういう訳にもいきません。
でも翻訳機を利用すれば、このストレスは一発で解消!スマホで地図を見たり、何か別のことをしたりしながら翻訳機を使って外国人と会話をすることができます。
また、海外旅行中スマホは地図を見たりおすすめのスポットを検索したりと頻繁に利用するものですが、翻訳機を別で持っておけば翻訳にスマホを使いすぎてスマホのバッテリーが切れるなんて心配もありません。
翻訳機のバッテリーはかなりの量の翻訳をし続けても1日は持つようになっているので、バッテリー切れを気にせずに安心して使うことができます。
スマホ盗難の心配がない
翻訳アプリを使って翻訳する場合、スマホを常に手に持っておく必要があります。時には相手にスマホを渡す必要が出てくる場合もあるかもしれません。
人を疑いたくはありませんが、現実問題として海外旅行では日本よりも盗難のリスクが圧倒的に高まります。そのため知らない相手に高額で大切なデータがたくさん入ったスマホを手渡すのはかなり抵抗がありますが、翻訳機を使えばその心配はなくなります。
また、翻訳機は海外で使うことを想定して開発されているので、ネックストラップを利用して首にかけておくことができるようになっています。そのため知らない相手に渡して使ってもらう場合にも盗難のリスクを少なくすることができますし、頻繁に使っても落としてしまう心配もありません。
万が一翻訳機が盗まれてしまっても、大切なデータがいっぱい入った高額なスマホを盗まれるよりもまだマシ…ですよね。

