翻訳機の使い方

正確に翻訳したい!音声翻訳機を使った話し方、5つのコツとは?

翻訳機は正確な翻訳のために様々な工夫をしていますが、もちろん完ぺきではありません。

そこで翻訳機を使って外国人にこちらの意志をより正確に伝えるためには、いつも通りに話すのではなく、翻訳機が正確に翻訳しやすいように話し方を工夫する必要があります。

この記事では、なるべく正確に翻訳するための話し方のコツ、4つを解説します。

正確に翻訳するコツ

  • 口を大きく開けてはっきりと話す
  • 文章はなるべく短く、シンプルにする
  • 主語を省略しない
  • 適切な言葉を選択する
  • 同音異義語を正しく伝えたいときは文脈を付け加える

 

 

①口を大きく開けてはっきりと話す

当たり前の話ですが、話した言葉を翻訳機が正しく認識してくれないと正確に翻訳ができません。

そこで、翻訳機を使う場合はなるべく口を大きく開けて1語1語はっきりと話すようにしましょう

 

②文章はなるべく短く、シンプルにする

ポケトークなどクラウド型の翻訳機は長文も訳すことができますが、なるべく文章は短く区切り、不要な言葉は除いた方が正確に訳されやすくなります。

例えば、相手の話している言葉の意味が分からないのでもう一度話してもらいたいときは、

「すみません、英語が分からないのでこの翻訳機を使ってください。音が鳴った後にこの端末に向かってもう一度話してもらえますか?」

 

と言うよりも、もっとシンプルに文章を短くして、

こう話そう!

「私は英語が分かりません。これは翻訳機です。音が鳴った後にもう一度話してもらえますか?

と言った方が、正しく翻訳されやすいです。

マリー
「あの~」、「えーと…」、「すみませんが…」とか言わないで、ストレートに話したほうがいいんだね~

 

③主語を省略しない

日本語には、「主語を省略しても意味が通じる」という特徴があります。

日本語で普通に会話する場合、自然に主語を省略することも多いと思いますが、外国語に翻訳する場合は主語を省略すると意味が通じないことが多いです。

そこで翻訳機を使う場合は、主語を省略せずに話すようにしましょう。

例えば、お店で勧められた商品を断るときは、

お金がないので要らないです

と言うと、主語がないのでうまく翻訳されません。この場合は、

こう話そう!

私はお金を持っていないのでそれを買いません

と主語を含め、さらに主語に対応して正確に意味を伝える言葉を使い、「お金がない」→「お金を持っていない」、「要らない」→「それを買わない」としたほうが正しく翻訳されやすくなります。

 

④適切な言葉を選択する

1つの言葉でも色々な意味を持つものがあるので、なるべく適切な言葉を使うことで相手に意味が伝わりやすくなります。

例えば、相手の言っている言葉が理解できない場合、日本語で「分かりません」と言うかもしれませんが、「分からない」はかなり広い意味を持つ言葉なので、これを英語に翻訳するとなると、

  • I have no idea.(思いつかない)
  • I do not know.(知らない)
  • I do not understand.(理解できない)

など複数の言葉に訳せてしまいます。そこで相手の言っている言葉が理解できない場合は、

こう話そう!

私はあなたの話していることが理解できません

と言った方が正確に意味が伝わります。

他にも、「結構です」など、何通りもの意味を持つ言葉を使わないようにしましょう。

 

⑤同音異義語を正しく伝えたいときは文脈を工夫する

音声翻訳機は、同音異義語の翻訳をとても苦手としています。

同音異義語(どうおんいぎご):発音が同じで意味が異なる2つ以上の単語のこと。橋・端・箸(はし)や、登場・搭乗(とうじょう)など。

試しにポケトークWで、「端」のつもりで「はし」と話して英語に翻訳してみたところ、「橋」を意味する「Bridge」と翻訳されました。

翻訳したい言葉に同音異義語が含まれる場合は、文脈を工夫して、伝えたい単語と同時に使われることの多い言葉を付け加えて話すと効果的です。

例えば…

  • 橋:橋を「渡る
  • 端:「座席の」端、端の「
  • 箸:「食べる」箸
  • 搭乗:「飛行機に」搭乗する

などです。伝えたい単語と同時に使われることの多い言葉を付け加えると、翻訳機が「あのことを言いたいんだな」と気がついてくれます。

 

【動画】実例を見てみよう

以下の動画はポケトークW説明会で行われた、ポケトークWを使った日本語と中国語での会話の様子です。話している内容がかなり正確に翻訳され、スムーズに会話できている様子が分かります。

 

動画の中(20秒~)で、「北京のおすすめスポットを教えてください」という質問に対して中国人スタッフの方が中国語で「わたしが北京で一番おすすめの場所は、万里の長城です」と答えたところ、「北京で一番おすすめの場所は、食べてみます」と翻訳されてしまい、もう一度やり直すという場面があります。

なぜこうなったか?を解説すると…実は、中国語で「万里の長城」は”チャンチャン长城:Chángchéng)”、「食べてみる」は”チャンチャン(尝尝:Chángcháng)”で発音が非常によく似ているんです。この違いを聞き分けるのは中国語ネイティブでないと難しいと言われるほどなので、ポケトークWが正しく認識できなかったのも仕方がないかな…と思います。

そこで中国人スタッフの方がもう一度中国語で”ワンリーチャンチャン「万里长城」”とより正しく話したところ、今度は正しく「万里の長城」と翻訳された…という訳です。翻訳機を使うときは、より正確な言葉を話したほうが正しく翻訳されやすい、というのがよく分かりますね。

翻訳機を使った話し方のコツについては以下の記事を参考にしてください。

 

話し方を工夫することで、翻訳機で外国人とのコミュニケーションを楽しもう!
トライさん

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