Mayumi3(マユミ・スリー)は、双方向翻訳対応の音声翻訳機です。
対応言語数は87言語で、ポケトーク(74言語)を上回っています。
メインの音声翻訳以外にも、カメラ翻訳、グループ翻訳、Wi-Fiルーター機能など様々な機能が使えて便利ですが、ちょっと知名度が低いのが残念なところ。
口コミや評判もあまり多く出回っていないので、翻訳機の購入を検討しておられる方にとっては、
- Mayumi3って実際どうなの?性能はいい?
- ポケトークとどっちがおすすめ?
など、気になるところだと思います。
そこで編集部では、Mayumi3を実際に購入して使ってみました。
この記事では、Mayumi3の外観、実際に使った評価、ポケトークとの翻訳精度比較など、Mayumi3の全てを徹底的にレビューしています。
ざっと読んでいただければ、Mayumi3はあなたに向いているか、向いていないかすぐ分かると思いますので、ぜひチェックしてみてください。
▼Mayumi3を10秒チェック!
Mayumi3の良い点
編集部が実際に購入・使用して評価しています!
トライ翻訳機で紹介している翻訳機は、すべて編集部が実際に購入・使用し、①翻訳精度、②使いやすさ(操作は簡単?)、③翻訳速度、④いつでもどこでも使えるか、⑤対応言語数の多さ、⑥サポートの手厚さ、以上6つの項目について徹底的に比較検証したうえで評価しています。
検証方法について詳しくはこちら
Mayumi3(マユミ・スリー)とは?

Mayumi3公式ページ(https://jp-shop.co.jp/lp/mayumi3/)より
Mayumi3(マユミ・スリー)は、「株式会社さくらネット(テスプロ株式会社から分社化)」が販売しているハンディタイプの音声翻訳機です。
87言語の双方向翻訳に対応しているので、日本語を外国語に翻訳することも、外国語を日本語に翻訳することもできます。
使ってみた様子を動画にしましたので、気になる方はご覧ください!
オンライン時はもちろん、オフライン時でも(インターネットに接続しなくても)翻訳可能。
日本語、中国語、英語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語のオフライン翻訳に対応しています。
製品名から分かるように、「Mayumi3」はMayumiの3代目。

初代Mayumi(左)とMayumi2(右)
初代の「Mayumi」(35言語)→2代目の「Mayumi2」(45言語)→3代目の「Mayumi3」と代を重ねるごとに対応言語数や性能をアップさせてきました。
Mayumi3では、音声翻訳機能の他に以下の機能を使うことができます。
Mayumi3の機能
- カメラ翻訳
- 録音翻訳
- ボイスレコーダー
- 会議(グループ翻訳)
- Wi-Fiルーター

この壁紙はイメージで実際には表示できない…
ちなみに、Mayumi3販売ページでMayumi3の画面に表示されている壁紙は表示できません。これはただのイメージ画像のようです。
カラーと外観・サイズ

Mayumi3公式ページ(https://jp-shop.co.jp/lp/mayumi3/)より
Mayumi3の本体カラーはブラック、ホワイト、シャンパンゴールド、レッドの4色です。
Mayumi3の見た目はスマホに似ていますが、画面の下に5つのボタンがついています。画面サイズは3インチです。
「MTG」ボタンの左右にあるマイクのイラストがついたボタンが翻訳ボタンです。このボタンを押しながら話すことで、話した言葉を外国語に翻訳してくれます。
外観を詳しくチェックしたい方はこちら▼
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翻訳機Mayumi3開封レビュー!Wi-Fi・SIMの初期設定方法と使い方
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本体サイズ
Mayumi3の本体サイズは、翻訳機の中ではかなり大きめです。
iPhoneSEと大きさを比較してみました。
横幅はiPhoneSEよりMayumi3の方が少し小さいですが、全体的にほぼ同じくらいの大きさです。
ライバルの翻訳機「ポケトークW」と「arrows hello」と並べてみるとこんな感じです。

左:ポケトークW 中央:Mayumi3 右:arrows hello
Mayumi3の大きさがよく分かると思います。主な翻訳機のサイズを比較すると以下のようになります。
主要翻訳機のサイズ比較表
翻訳機 | 画面サイズ | 縦 | 幅 | 厚さ | 重量 |
Mayumi3 | 3.0インチ | 126.8mm | 53.8mm | 13.5mm | 125g |
ポケトークS(新型) | 2.8インチ | 91.6mm | 53.8mm | 11.5mm | 75g |
ポケトークW | 2.4インチ | 110mm | 59.8mm | 15.8mm | 100g |
arrows hello | 3.0インチ | 118mm | 50mm | 13mm | 101g |
iPhoneSE(参考) | 4インチ | 123.8mm | 58.6mm | 7.6mm | 113g |
Mayumi3のサイズ・重量は翻訳機の標準より大きめで、スマホとそれほど変わりません。
Mayumi3を携帯する際は大きさや重さがちょっと気になりそうです。
パッと見で分かる!Mayumi3を6つの規準で徹底評価
記事の冒頭でもご紹介しましたが、Mayumi3の評価がパッと見で分かるようにレーダーチャート化してみました。
評価:「使いやすさ」以外のすべての項目で高評価の優等生
- 翻訳精度:
- 使いやすさ:
- 翻訳速度:
- いつでもどこでも使えるか:
- 対応言語数:
- サポート:
Mayumi3の対応言語数は87言語とポケトーク以上。
言語ごとに最適な翻訳エンジンを選択することで、高い翻訳精度も実現しています。
翻訳速度※はWi-Fi接続時が1.9秒、SIM通信時が2.1秒とやや早いので、翻訳する際に待ち時間が発生してストレスを感じることもありません。
※言葉を話し終わってから翻訳された音声が流れ始めるまでの時間
新品を購入すればMayumi専用グローバルデータSIMが付属してくるので、SIMをセットして初期設定さえすれば、世界90か国以上で使えます。
インターネットにつながらない場所ではオフライン翻訳ができるのもメリット。(8言語対応。ただし翻訳精度は下がります)
分からないことがあれば、電話またはメールでサポートしてくれるので安心です。
午前中10時ころに電話サポートを利用してみましたが、2コール位ですぐにつながり、とても丁寧に対応してくれました。
サポート
TEL:03-6450-0919(平日10:00~12:00、13:00~17:00) E-mail:info@s-net.biz
注意点は、ボタンが多く操作に慣れが必要、言語が探しにくい…など。全体的に「使いやすさ」の面で少々難があります。
とくに、グローバルSIMが内蔵されておらず、自分でセット&設定をする必要があるのは残念なところ。
そのため、電子機器の設定が苦手な方にはあまりおすすめできません。
Mayumi3の翻訳精度をポケトークと比較

翻訳精度No.1の「ポケトーク」(ソースネクスト)
Mayumi3の翻訳精度(翻訳の正確さ・適切さ)はどの程度のレベルなのか、翻訳精度No.1の翻訳機「ポケトーク」と比較してみました。
Mayumi3とポケトークの双方で同じ日本語の文章を英語と中国語に翻訳し、以下の規準で翻訳結果を採点して合計点を比較します。
Mayumi3はオフライン(インターネット接続なし)での翻訳もできます※ので、オフライン翻訳の精度も同時に比較しました。
※日本語、中国語、英語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語の8か国語に対応
▼採点基準
5点 | 完璧な翻訳。意味が通じ、なめらかで自然な文章になっている。 |
4点 | 多少不自然な点はあるものの、意味はしっかり通じる。 |
3点 | なんとか全体の意味が理解できる |
2点 | 意味が分かりにくい、一部しか理解できない |
1点 | 意味が分からない |
0点 | そもそも翻訳できない |
※採点は当サイト独自の規準です。
ポケトークについて詳しく知りたい方はこちら▼
日本語→英語の翻訳精度を比較
まず、日本語の文章を英語に翻訳した場合の翻訳精度を比較します。
例題1:デルタ航空3便ロサンゼルス行きのお客様はただいまより搭乗を開始いたします。
正しい翻訳例Departing passengers on Delta Airlines Flight 003 for Los Angeles are now boarding.
Mayumi3Delta Flight 3 passengers traveling to Los Angeles are now boarding.
デルタ3便ロサンゼルス行きの乗客は現在搭乗受付中です。 4点
オフラインDelta Airlines 3d We've introduced you to Los Angeles.
デルタ航空3d私たちはロサンゼルスを紹介しました。 1点
ポケトークDelta Air Lines Flight 3 to Los Angeles will begin boarding now.
デルタ航空3便ロサンゼルス行きはただいまより搭乗を開始するでしょう。 4点
評価
ポケトークの翻訳結果からは”お客様”が抜けてしまっています。また、willとnowが同時に使われていて少し違和感がありますが、意図はしっかり伝わるので4点としました。
Mayumi3の翻訳結果からは”航空”が抜けていますが、こちらも意図は伝わるので4点です。
オフライン翻訳ではそもそも聞き取りがうまくできず、「デルタ航空3dロサンゼルス行きのお客様はただいま良いと紹介いたします」と認識されました。
そのため翻訳結果も非常に分かりにくく、もともとの意味が全く伝わらなくなっています。
例題2:ゴルフをしたいのですが、近くに適当なコースはありますか?
正しい翻訳例I’d like to play golf. Are there any golf courses around here?
Mayumi3I want to play golf. Is there a suitable course nearby?
ゴルフをしたいです。近くに適切なコースはありますか? 5点
オフラインI want to play golf, but I can leave it.
ゴルフをしたいです。でも私はそれを残すことができます。 1点
ポケトークI want to play golf. Is there a suitable course nearby?
ゴルフをしたいです。近くに適切なコースはありますか? 5点
評価
Mayumi3もポケトークも同じ翻訳結果になりました。意図がしっかり伝わる正確な翻訳です。
Mayumi3のオフラインでは、話した言葉が「ゴルフをしたいのですが着にできた残すありますか」と認識されたので、意味の分からない翻訳結果になりました。
日本語→中国語の翻訳精度を比較
次に、日本語の文章を中国語に翻訳した場合の翻訳精度を比較します。
例題1:中国国際航空1209便西安行きのお客様はただいまより搭乗を開始いたします。
正しい翻訳例乘坐飞往西安的中国国际航空1209航班的旅客,现在开始登机了。
Mayumi3中国国际航空1209航班的乘客现在开始登机。
中国国際航空1209便のお客様はただいまより搭乗を開始します。 4点
オフライン我将开始8篇文章
私は8篇の文章を開始します。 1点
ポケトーク中国国际航空1209次航班前往西安的乘客现在开始登机。
中国国際航空1209便西安行きのお客様はただ今より搭乗を開始いたします 5点
評価
ポケトークは完ぺきな翻訳結果です。Mayumi3も分かりやすく翻訳してくれましたが、”西安行き”という大事な部分が抜けてしまったので4点としました。
オフライン翻訳は、やはり聞き取りがうまくできず「中国語最高くせに110dti昨日客様はただいま8条開始いたします」と認識されました。
そのため翻訳結果は全く原型をとどめていません。
例題2:8時に予約した佐藤です。すみません、予約を取り消したいのですが。
正しい翻訳例我叫佐藤,八点订了做。对不起,我想取消预订。
Mayumi3我是8点预约的佐藤,不好意思,我想取消预约。
わたしは8時に予約した佐藤です。すみません、予約を取り消したいです。 5点
オフライン我想预订八点的座位。
8時の席を予約したいです。 1点
ポケトーク我想取消预约在八点预约的佐藤的预约。
わたしは8時に予約した佐藤の予約を取り消したいです。 4点
評価
2つの文に分かれている難題です。(音声翻訳機は句読点を認識できないので、2つ以上の文章の翻訳を苦手としています)
ポケトークの翻訳結果には「予約」という言葉が何度も出てきて分かりにくく、「すみません」という日本語も翻訳されていませんが、全体の意味が理解できますのでおまけで4点としました。
Mayumi3はほぼ完ぺきな翻訳結果で5点満点です。
オフライン翻訳では、話した言葉が「8時に予約した外です。すみません予約受付したいのですが」と認識されました。そのため翻訳結果は原形をとどめていません。
翻訳精度検証まとめ
Mayumi3とポケトークの翻訳精度を比較した結果、採点は以下のようになりました。
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|
英語のフレーズ① | 4点 | 1点 | 4点 |
英語のフレーズ② | 5点 | 1点 | 5点 |
中国語のフレーズ① | 4点 | 1点 | 5点 |
中国語のフレーズ② | 5点 | 1点 | 4点 |
合計点 | 18点 | 4点 | 18点 |
Mayumi3(オンライン時)は18点、ポケトークも18点と同点です。
もちろん、2つの言語を2文ずつしか翻訳していませんので、この結果だけですべてを判断することはできませんが、Mayumi3の翻訳精度はポケトークと同程度に高いと言っていいと思います。
でもオフライン翻訳の場合は、音声の認識性能が非常に低くなるので、そもそも話した言葉を正しく認識してくれません。
1つの単語程度なら、なんとか正確に翻訳してくれるかな?というレベルなので、Mayumi3のオフライン翻訳にはあまり期待しないようにしましょう。
「どうしてもネットに繋がらないときに簡単な言葉を翻訳する」程度の使い方にとどめておくのが良さそうです。
Mayumi3の特長は?
ここでは、他の翻訳機と比較したMayumi3の特長(メリット)をご紹介します。
Mayumi3の特長は以下7点です。
Mayumi3の良い点
対応言語数が多い(87言語)
Mayumi3の最大の特長は、対応言語数の多さです。(87言語)
主な翻訳機の対応言語数を比較してみました。
ここでは、日本の企業が販売している翻訳機、
- ポケトーク
- eTalk5(イートークファイブ)
- arrows hello(アローズハロー)
- ili(イリー)
の4機種と、中国の企業Langogo Technologyが開発・販売している「Langogo(ランゴーゴー)」と比較しています。
最も多くの言語に対応しているのはLangogo(104言語)ですが、Mayumi3の対応言語数は日本の企業が販売している翻訳機の中ではNo.1です!(→2020年12月にキングジムが発売した「ワールドスピーク(ポータブル)」の対応言語数は155言語で、Mayumi3を大きく上回りました)
また、音声出力に対応している言語が非常に多いのもMayumi3のメリット。
音声出力に対応していないと、翻訳はできても再生されないので、会話している相手に翻訳機の画面を見せて伝えるしかありません。
例えばポケトークでは、対応言語の74言語中19言語は音声出力に対応していないので、音声出力に対応しているのは55言語だけということになります。
Mayumi3なら、対応している87言語のうち、音声出力に対応していないのは「ラオス語」だけ。他の86言語はすべて音声出力に対応しています。
オフライン翻訳もできる
Mayumi3はオンライン翻訳/オフライン翻訳両方に対応している”ハイブリッド型”の翻訳機なので、インターネットにつながらない場所でも翻訳ができます。
ポケトークなどの”クラウド型”翻訳機はインターネットに接続しなければ翻訳ができないので、この点もMayumi3の強みです。
オフライン翻訳に対応している言語は日本語、中国語、英語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語の8言語です。
ただし、オフライン時の翻訳精度はオンライン時と比較して1~2割程度と著しく下がります。( Mayumi3の翻訳精度をポケトークと比較 を参照)
オフライン時にはそもそも話した言葉を正しく聞き取ってくれないことも多いので、オフライン翻訳にはあまり期待しないことをおすすめします。
オフライン翻訳はどうしてもインターネットにつながらない時の緊急手段と考えておきましょう。
カメラ翻訳(OCR翻訳)機能つき
Mayumi3には、カメラ翻訳(OCR翻訳)機能があります。
カメラ翻訳とは、カメラで撮影した画像の中に含まれているテキストを、別の言語にテキストで変換してくれる機能です。
翻訳したいテキストの写真を撮ると,

Mayumi3で中国語版「星の王子様」の表紙をカメラ(OCR)翻訳
写真の中に含まれているテキストを設定した言語に翻訳してくれます。
翻訳方式はOCR翻訳とカメラ翻訳の両方に対応。

Mayumi3のOCR翻訳
画像上に翻訳結果を表示(OCR翻訳)することも、

Mayumi3のカメラ翻訳
翻訳結果をテキストに変換し、読み上げる(カメラ翻訳)こともできます。
海外旅行で看板やレストランのメニューに書かれている言葉の意味が知りたいときに役立ちそうですね。
カメラ翻訳を使いたいときには、カメラマークの付いた「カメラ翻訳」ボタンを押すか、ホーム画面の「写真を撮る」をタップします。
Mayumi3でカメラ翻訳をしている様子を動画にしてみましたので、気になる方はご覧ください。
カメラ翻訳・OCR翻訳の対応言語は、日本語、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、イタリア語、アラビア語、ポルトガル語、トルコ語、ギリシャ語の13言語です。
Mayumi3でカメラ翻訳を使うには、必ずインターネット接続が必要なので注意してください。
録音翻訳(ボイスレコーダー)機能あり
Mayumi3はボイスレコーダーとしても使えますが、英語・中国語・広東語の3か国語のみ、ボイスレコーダーで録音した音声を日本語に翻訳することができます。
この「録音翻訳」機能は、Mayumi3にしかない珍しい機能です。
実際に使っている様子を動画にしてみました。
動画では2分半程度しか録音していませんが、もっと長い録音も試してみたところ、1時間半の録音にも対応。内容をすべて翻訳してくれました。(それ以上長い録音は試していません)
音声翻訳では30秒~長くても1分程度の長さの文章しか翻訳できないので、もっと長い文章を翻訳したい場合には役立ちます。
ただし、「録音翻訳」の翻訳精度は「音声翻訳」のときよりも下がります。

録音翻訳の結果。四国がシカゴになっているなど精度はいまいち
※録音翻訳はオフライン時には使えません。
専用グローバルデータSIMがついてくる
Mayumi3を新品で購入すると、翻訳に使える「Mayumi専用グローバルデータSIM(以下MayumiグローバルSIM)」がついてきます。
MayumiグローバルSIMは、日本をはじめ世界90か国以上で4Gまたは3G(エリアによる)の電波が使えるSIMカードです。

MayumiSIMで通信ができるエリア(https://mtxc.eu/en/coverage.htmlより)
MayumiグローバルSIMでは「MTX connect」の電波を利用できるので、Mayumi3にセットして設定すれば、Wi-Fiに接続できない場所でもオンライン翻訳ができます。
海外でも自動的に現地の電波を探して接続してくれるので、海外旅行時にも特別な設定をする必要はありません。
※海外で使う場合は、「設定」→「日付と時刻」をタップして、現地の時間(タイムゾーン)及び日付に合わせてください。
MayumiグローバルSIMを使うにはクレジットカードかPaypalでのチャージ※が必要ですが、購入した時点で7ユーロがチャージされているので、翻訳のみに利用した場合は9時間分程度の翻訳が可能です。
※10ユーロ単位でチャージできます
MayumiグローバルSIMの設定方法については以下の記事を参照してください。
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Wi-Fiルーター機能あり
Mayumi3は、Wi-Fiルーターとしても使用できます。(SIMをセット&設定が必要)
海外旅行のときに海外用のWi-Fiルーターなどをレンタルして持っていくという方も多いと思いますが、Mayumi3があればその必要がなくなります。
MayumiグローバルSIMでWi-Fiルーター機能を使う場合、以下のデータプランが利用できます。
MayumiグローバルSIMのデータプラン
プラン | 料金(ユーロ) | 日本円で※ | データ量 | 利用期間 |
完全従量制 | € 0.012 / MB | 1.44円 / MB | 使った分だけ | 30日または365日契約 |
1日定額 | € 3.49 | 418円 | 350MB(超過後64KB/秒) | 24時間 |
1日使い放題 | € 9.95 | 1,188円 | 使い放題 | 24時間 |
2GB | € 14.95 | 1,794円 | 2.0GB | 7日間 |
4GB | € 24.95 | 2,994円 | 4.0GB | 14日間 |
10GB | € 60.00 | 7,200円 | 10.0GB | 30日間 |
※1ユーロ=120円で計算
日本円に換算すると、7日間で2GBのプラン:1,794円、14日間で4GBのプラン:2,994円など、MayumiグローバルSIMのプランは相場よりも少々高め。
でも、mtx connectの会員ページでデータプランの購入手続きをするだけで使える簡単さは魅力です。
これもおすすめ!
データプランがもっと安く使えるWi-Fiルーター機能付きの翻訳機が欲しいなら、「Langogo」がおすすめです!
Langogoについて詳しくはこちら▼
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もちろん、海外用のSIMをAmazonなどで購入、または現地で購入し、Mayumi3にセットして使うこともできます。
Mayumi3をWi-Fiルーターとして使うには、ホーム画面の「Wi-Fiルーター」→「モバイルホットスポット」をONにします。
それから、接続する端末側でMayumi3のホットスポット名を選択し、設定したパスワードを入力しましょう。
会議(グループ翻訳)機能あり
会議(グループ翻訳)機能も、Mayumi3の特徴的な機能です
会議機能を使えば、世界各地(最大500人!)の人と87言語で会話ができます。(それぞれがMayumi3またはMayumi2を持っている必要あり)
会議機能を使うには、ホーム画面の「会議」をタップ。
作成された「私のID」を会議の主催者となる人に伝えて入力してもらうか…
自分が主催者となる場合は「作成する」から相手のIDを入力することで会議がスタートできます。
「メンバー登録が完了しました」というシステム通知が来たら準備完了です。
言語を選択し、「MTG」ボタンを押しながら話をすれば会議に参加している各メンバーに翻訳された音声とテキストが届きます。
使って分かったMayumi3の注意点
ここまで、Mayumi3の良い点をご紹介してきましたが、当サイト編集部のポリシーは、悪い点も包み隠さずご紹介すること。
悪い点もしっかり理解してこそ、本当に満足のいく翻訳機選びができると考えています。
そこでここからは、編集部が実際にMayumi3を使ってみて分かった注意点を本音でご紹介します。
Mayumi3の注意点は以下の通りです
サイズが大きい
Mayumi3は翻訳機としてはかなり大きく、重量も重いです。
外出先で使う場合は、スマホやガラケーの他にもう1つスマホを持ち歩くような感覚で、他の翻訳機と比較してかさばります。
とくに重量がかなり重く125グラムあるので、落としたら壊れそう…という怖さも感じ、気軽に扱いにくい印象があります。(ちなみにiPhoneSEは113グラム)
もっとコンパクトな翻訳機が欲しければ、ポケトークやarrows helloがおすすめです。
ボタンが多く操作が分かりにくい
Mayumi3には電源やボリューム本以外に操作用のボタンが5つもあるので、慣れるまで操作がちょっと分かりにくいというデメリットがあります。
翻訳機は自分だけでなく会話する相手にも使ってもらうものなので、操作は初めての人にもわかりやすいよう、とにかくシンプルがベストです。
使い方がとにかく分かりやすい翻訳機をお探しなら、ポケトークやili(イリー)をおすすめします。
グローバルデータSIMの設定が面倒

MayumiグローバルSIMを使い始めるには、mtx connectのサイトで手続きが必要
Mayumi3にはMayumi専用グローバルデータSIMがついてきますが、SIMの挿入や設定は自分で行う必要があります。
設定方法について詳しくはこちら▼
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翻訳機Mayumi3開封レビュー!Wi-Fi・SIMの初期設定方法と使い方
株式会社さくらネットが販売する翻訳機「Mayumi3(マユミ・スリー)が編集部に届きました! この記事では、Mayumi3の箱開封~使い始めるまでを実際に試してみてご紹介します。 本体各部の詳細や同梱 ...
続きを見る
ポケトークやeTalk5などは、グローバルSIMが初めから本体に内蔵されていて設定もする必要がないので、この点はMayumi3のデメリットです。
電子機器の設定や操作などが苦手な方にはあまりおすすめできません。
言語が探しにくい
Mayumi3は対応言語が87言語もありますが、言語を選択するときに検索ができないので言語を探すのが面倒です。
また、並び順があいうえお順でもアルファベット順でもない(※よく見ると実はアルファベット順?)独特の並び順になっているので、さらに言語を探しにくくなってしまっています。
言語名に国旗がついているのは見やすくていいんですが、言語選択がもっと簡単になるようアップデートしてくれればうれしいです。
出力音声の音質が悪い
Mayumi3の出力音声は、機械的でこもった感じの音質なので、他の翻訳機と比較して聞き取りにくいのが気になります。
気になる方は動画を参照してみてください。
重要なポイントまとめ:Mayumi3の総合評価
最後に、Mayumi3についての重要なポイントのまとめです。
Mayumi3の良い点
Mayumi3は対応言語数が多く翻訳精度も高い優秀な翻訳機です。
インターネットにつながらない場所では「オフライン翻訳」もできるので安心!
Wi-Fiルーターやボイスレコーダーとしても使えるのもうれしいところですね。
ただし、付属のMayumiグローバルSIMのセットや設定を自分で行う必要があるので、電子機器の設定が苦手な方にはあまりおすすめできません。