この製品が一番おすすめです!と言われても、根拠が気になることってありませんか?
ネットで「翻訳機」を検索すると色々な比較サイトやランキングサイトがありますが、サイトによっておすすめ1位の製品が違うということがよくあります。
- ”売りたい”製品を1位にしているサイト
- ”売れる”製品を1位にしているサイト
- 特定の性能だけを比較しているサイト
など、サイトによって基準が違っているからなのかもしれませんが、これでは実際どの製品が一番いいのかよく分からないですよね。
そこで、ここでは本当におすすめできる翻訳機を選ぶために、当サイト編集部が行っている評価方法を公開します。
「本当におすすめの翻訳機」を検証する6つの評価基準
「トライ翻訳機」編集部では、本当に良い翻訳機は以下6つの規準を高いレベルで満たしていることが必要と考えています。
各項目の意味と、実際にどのように評価しているのかを1つずつ詳しくご紹介します。
基準1:翻訳精度の高さ
「翻訳精度」とは、翻訳結果の正確さ・適切さのことです。簡単に言えば、「話した言葉の意味を正確に翻訳してくれるかどうか」ということ。
翻訳機は違う言語を話す人とコミュニケーションをとるためのものなので、お互いの意思を正確に伝えるために、翻訳精度の高さは何より大切です。
編集部では翻訳精度を検証するために、各翻訳機で
- 日本語の文章を英語・中国語へ翻訳
- 英語・中国語の文章を日本語へ翻訳
し、翻訳結果を最低0点~最高5点で評価。どの翻訳機が1番高い点数を取れるかを比較しています。
翻訳精度の採点基準は以下の通りです。
採点 | 基準 |
5点 | 完璧な翻訳。意味が通じ、なめらかで自然な文章になっている。 |
4点 | 多少不自然な点はあるものの、意味はしっかり通じる。 |
3点 | なんとか全体の意味が理解できる |
2点 | 意味が分かりにくい、一部しか理解できない |
1点 | 意味が分からない |
0点 | そもそも翻訳できない |
定期的に検証!
クラウド型翻訳機の場合、利用している翻訳エンジンが自動的に学習を続けているため、時間が経つと翻訳精度が変化します。
また、オフライン型でもアップデートにより翻訳精度が変化することがあります。
そこで、精度検証は一度だけではなく定期的に行い、結果をおすすめランキングに反映しています。
基準2:使いやすさ(操作が簡単)
「使いやすさ」も翻訳機を評価するうえで非常に重要なポイントです。
言葉の通じない相手と会話するのはとても緊張するものですよね。
翻訳機の操作が分かりにくかったり操作に手間がかかったりすると、スムーズな会話が妨げられて、コミュニケーションのハードルがさらに高くなってしまします。
また、双方向翻訳機を使って会話をする場合は、相手にも翻訳機を使ってもらうことになります。初めて翻訳機を使う人でも直感的に、簡単に操作できることが重要です。
そこで編集部では、それぞれの翻訳機に関して
- 初期設定は簡単か
- 頻繁に使う「翻訳」の操作は簡単か
- 翻訳言語の切り替えは簡単か
- 言葉の通じない相手にも、使い方を説明しやすいか
- 画面は見やすいか
- 自分の話した言葉を確認できるか
- 翻訳履歴は確認できるか
- よく使う表現を「お気に入り」に登録できるか
など、様々な項目を検証しています。
基準3:翻訳速度の速さ
「翻訳速度」とは、”言葉を話し終わった時点~翻訳された音声が再生され始めるまで”の時間のこと※です。(※当サイト独自の定義)
会話はキャッチボールと言われることがあります。こちらの投げたボールが相手になかなか届かないようでは、キャッチボールは成立しませんよね。
同じように、翻訳に時間がかかりすぎるようではコミュニケーションが成立せず、翻訳機の意味がなくなります。
翻訳機を使って話すとき、「翻訳速度=相手を待たせる時間」が長いと想像以上にストレスになるので、翻訳速度は0.1秒でも速い方がおすすめです。
編集部では、最低3回翻訳を行い、翻訳速度を計測。計測値の平均を以下の規準で1~5の点数化しています。
採点 | 基準 |
5点 | 0~1.5秒 |
4点 | 1.5~3秒 |
3点 | 3~4.5秒 |
2点 | 4.5~6秒 |
1点 | 6秒以上 |
クラウド型の場合
クラウド型翻訳機の場合、
- 内蔵SIMで通信した場合
- Wi-Fiで通信した場合
両方の翻訳速度を計測し、どちらか速い方の結果を採用しています。
基準4:いつでもどこでも使える?
この項目は特に、海外旅行など翻訳機を屋外で使うことが多い場合に重要です。
オフライン型翻訳機の場合は、インターネット接続一切不要なので、バッテリーが切れない限り文字通りいつでもどこでも使えます。
※現在販売されている翻訳機の中で、純粋な”オフライン翻訳機”と言えるのはili(イリー)だけです
問題はクラウド型とハイブリッド型の翻訳機です。
クラウド型はインターネットに接続しなければ翻訳が一切できません。またハイブリッド型は、オフラインでも翻訳はできますが翻訳精度が著しく下がります。
そこで、クラウド型を選ぶ場合はWi-Fi環境のない場所でも翻訳できるよう、SIMスロットがある(端末にSIMカードを挿入してインターネット接続できる)ものを選びましょう。
おすすめは、「グローバルSIM」がもともと内蔵されている製品です。
グローバルSIM内蔵タイプの翻訳機なら、SIMの初期設定不要。スイッチONするだけで、日本を含め世界中で使うことができます。

ポケトークは内蔵のeSIMの他に、側面にSIMスロットもあり
自分でSIMを挿入して使う製品の場合は、
- SIMをどの通信会社で契約するか
- どの通信プランを選ぶか
などを自分で決めて、初期設定も自分でする必要があるので、初心者には使い始めるまでのハードルが高いです。
SIMカードが挿入できないタイプの場合は、さらに面倒。
いつでもどこでも使えるようにするには、別に「モバイルWi-Fiルーター」を持ち歩くか、翻訳するたびにスマホのテザリング機能を使って翻訳機をインターネットに接続する必要があります。
以上の理由から、「いつでもどこでも使えるか」の項目は以下の規準で評価します。
採点 | 基準 |
5点 | オフライン型、ハイブリッド型(グローバルSIM内蔵) |
4点 | クラウド型(グローバルSIM内蔵) |
3点 | ハイブリッド型(SIMスロットあり) |
2点 | クラウド型(SIMスロットあり)、ハイブリッド型(Wi-Fiのみ) |
1点 | クラウド型(Wi-Fiのみ) |
基準5:対応言語数の多さ
以下のデータから分かるように、英語・中国語・韓国語の3か国語に対応する翻訳機があれば、現在日本に来る外国人旅行者の大半と会話することができます。
※参考:日本政府観光局(JNTO)統計データ
とは言っても、もちろんその他の言語を話す旅行者の方もたくさんいます。特に接客で翻訳機を使いたいと考えている場合、対応言語数は多いに越したことはありません。
現在販売されている翻訳機の対応言語数をまとめてみました。
翻訳機の対応言語数一覧
製品 | 言語数 | 製品 | 言語数 | 製品 | 言語数 |
ワールドスピーク(ポータブル) | 155 | dokodemoTALK | 126 | Minitalk T8 | 106 |
Minitalk T9 | 106 | Minitalk T8 PRO | 106 | Langogo Genesis | 104 |
Alcorrect | 102 | ||||
mayumi3 | 85 | YOI | 79 | TOKAI翻訳機 | 75 |
ポケトーク | 74 | KAZUNA eTalk5 | 73 | MiniTalk T6 | 70 |
Minitalk T2S | 70 | UNITE RM-73SK | 54 | SLI-WTC500 | 54 |
ランジー S2 | 53 | startalk | 53 | ||
イージーコミュ | 48 | RADITALK | 48 | MARSHAL | 41 |
ぺラーク | 41 | Speak Me | 40 | Hikaru | 39 |
FreeTalk | 38 | EasyTalk | 38 | perico(ぺリコ) | 38 |
Smark Translator | 37 | TwoBow | 36 | WT2 Plus | 36 |
MagicSay | 34 | MESAY 2.0 | 30 | ||
arrows hello | 28 | Freesay | 28 | Say Easy | 24 |
cheetahtalk | 24 | TL01 | 15 | ||
AI air | 4 | ili(イリー) | 3 | ili PRO | 3 |
1~9言語:3 10~29言語:5 30~50言語:14 51~90言語:11 91言語~:7(全40製品)
3言語しか対応していないものもあれば、最高で126言語対応しているものもありますが、30~50言語程度対応している製品が最も多いです。
そこで、「対応言語数」の項目は以下の規準で評価します。
採点 | 基準 |
5点 | 91言語以上 |
4点 | 51~90言語 |
3点 | 30~50言語 |
2点 | 11~29言語 |
1点 | 1~9言語 |
ただし、対応言語数の表示には注意点もあり。
同じ言語の様々な方言に対応することで、対応言語数を多くしている翻訳機もあります。

Langogoの対応言語数”104”には、スペイン語の様々な方言が含まれる
翻訳機を選ぶ際には、対応言語数の多さだけでなく、実際にどの言語に対応しているのかまでしっかりチェックしておきましょう。
もちろん、海外旅行で翻訳機を使おうと考えている場合は、渡航先で話されている主要な言語に対応しているかどうか確認してください。
基準6:サポートの手厚さ
最後の項目は、購入後サポートの手厚さです。
- 翻訳機の使い方が分からない
- 故障した?
など、何かあったときに重要になるのがサポート体制。
製品によって、メール対応だけの場合もあれば、LINEや電話でも対応してくれる会社もあります。
とくに、電子機器の操作方法などにあまり自信がない方にとっては電話サポートがとても頼りになります。
「サポートの手厚さ」の項目は以下の規準で評価します。
採点 | 基準 |
5点 | 電話・メール+その他サポート |
4点 | 電話サポートあり |
3点 | メール+その他電話以外のサポート |
2点 | メールのみ |
1点 | サポートなし(日本語マニュアルのみ) |
0点 | サポートなし(日本語マニュアルなし) |
※翻訳機は海外製品が圧倒的に多いです。中には日本語のマニュアルがついていない製品もありますので要確認!
これも重要!
上記の基本的な基準に加えて、
- 対応の早さや丁寧さ
- 365日対応かどうか
なども実際にサポートを利用して確認しています。
運営者情報についてはこちらをご覧ください。